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論文:The Effect of Firm-level ESG Practices on Macroeconomic Performance(Kim Schumacher et.al)

2020-06-12 18:02:46

Kim001キャプチャ

 

 企業レベルのESG取り組みが、当該国のマクロ経済にどのような影響を与えるかを、東京工業大学の環境・社会理工学院講師などを務めるDr.Kim Schumacher (キム  シューマッハ)氏が中心になったグループが研究論文を公表した。

 

 「The Effect of Firm-level ESG Practices on Macroeconomic  Performance」とのタイトルの論文は、 Method-of-moments (GMM)を活用した分析技術によって、企業のESG業績の改善が、当該国の一人当たりGDPで測られる生活水準の改善につながるかを推計した。

 

 その結果、先進国、新興国の両方で、ソーシャル(S)の改善は、ポジティブなポジティブな結果を得たとしている。またESGの環境(E)とガバナンス(G)の2分野については、新興国においてはマクロ経済的な改善につながる効果を得たが、先進国においてはそれほど十分な結果は得られなかったとしている。

 

 研究者らは、さらなる分析が必要としながらも、今回の分析から、マクロ経済政策を担当する政策当局者や金融政策を担当する中央銀行にとって、企業レベルのESG活動を推進させることが、マクロ経済の改善にプラスの効果を与えることは示唆していると指摘している。

https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3618748

 

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