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みずほ銀行、セイコーエプソンに対して、環境評価高スコアを認定する「みずほエコファイナンス」によるコミットメントライン提供。電気機器業界で初めて(RIEF)

2020-06-03 14:06:54

mizuho1キャプチャ

 

 みずほ銀行は、セイコーエプソンに対して、同社の環境取り組みを評価した環境評価融資商品「みずほエコファイナス」によるコミットメントライン契約を提供した。みずほ情報総研が開発した環境評価モデルを用いて企業の環境取り組み等を評価、スコアの高い企業に融資する仕組み。電気機器業界での同契約の締結はエプソンが初めてという。

 

 みずほエコファイナンス「Environmentally Conscious Finance」(Mizuho Eco Finance)」は、昨年6月からみずほ銀行が企業の温暖化関連の情報開示を5段階で評価し、開示レベルの高い企業に対して融資をしている。みずほ情報総研が開発した環境評価モデルを用いて企業の取り組みや指数をスコアリング、一定のスコア以上の企業を選考する。

 

 主な評価指標は、①TCFDへの賛同表明②S&P/JPXカーボン・エフィシエント指数(カーボン情報の開示ステータス)③S&P/JPXカーボンエフィシエント指数(十分位数分類)④SBT認定/コミット状況⑤温室効果ガスに関する環境長期ビジョン策定内容⑥温室効果ガス排出量(Scope1+2)⑦Scope3--など。これらの指標に加え、社会情勢や業界特性の影響を加味して、対象企業の情報開示の取り組みをスコア化する。https://rief-jp.org/ct1/91171

 

エプソンのScope1+2削減目標
エプソンのScope1+2削減目標

 

 今回の契約での融資に際しては、みずほ銀行がアレンジャーとして組成した国内金融機関によるシンジケーション方式で資金提供される。

 

 エプソンは、2019年10月にTCFDに賛同表明したほか、2018年10月にSBT認定を取得、またサプライチェーン全体でのCO2排出量を開示するなど、気候変動関連の情報開示に積極的に取り組んでいる。温室効果ガスの排出量削減では、2025年度までにScope1+2を19%削減(2017年度比)のほか、Scope3も事業利益当たりの排出量を44%削減する目標を掲げている。

 

https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20200529_2release_jp.pdf

https://www.epson.jp/osirase/2020/200529.htm?fwlink=jptop_news_20529