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アジア開発銀行が二年ぶりにクリーン・エネルジー・ボンド発行(ADB)

2012-05-28 06:47:01

【マニラ、2012年5月16日】アジア開発銀行(以下ADB、格付:Aaa/AAA)は今月、アジア・太平洋地域におけるADBの再生エネルギー関連事業を支援する債券「クリーン・エナジー・ボンド」を発行・販売する。

ADBによる同債券の発行・販売は、2010年9月1以来2回目。通貨は前回同様、オーストラリア・ドル、トルコ・リラ、およびブラジル・レアル建てで、計3億3900万米ドル分を調達する2。償還期間は豪ドルが4年で、リラとレアルは、いずれも3年。ノムラ・インターナショナルPLCによるアレンジを通じ、日本の個人・法人投資家向けに販売される。

アジアでは、経済成長や人口増、生活水準の向上に伴い、エネルギー需要が拡大傾向にある3一方、電気へのアクセスがない域内人口は約7億人ともみられている。ADBでは2013年までの期間、年額20億ドル以上をクリーンエネルギー関連事業に投資するとの目標を掲げており、2011年は21億ドルを達成した。ADB財務局の柏木幹夫・局長は、こうした域内の電力需要増に応える必要性を指摘した上で、クリーンエネルギー案件への間接的支援につながる点が、本債券の特徴としている。

ADBでは、類似の社会貢献型債券として、ウォーター・ボンドの発行実績もあり4、調達資金と同額の支援が域内の水関連事業に振り向けられている。

【抄訳・本リリースの英原文はこちら

1 プレスリリースは、http://www.adb.org/sites/default/files/news/clean-energy-bond-jp.pdf参照。
2 前回の起債額は2億3220万米ドル。今回の内訳は、1530万豪ドル、4億5200万リラ、および1億4700万レアル。
3 世界のエネルギー消費に占めるアジアの割合は2007年は約27%だが、2050年までに4割に達するとの試算もある。
4 2010年4月と2012年2月に販売された。




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広報官:望月 章子
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http://www.adb.org/news/adb-sells-339-million-clean-energy-bonds-jp