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トヨタ、SMBC等が主導し、「水素バリューチェーン推進協議会」設立へ。準備委員会に9社が結集。協議会は12月初めに立ち上げ。参加企業募る(RIEF)

2020-10-14 14:16:37

iwataniキャプチャ

 

 トヨタ自動車や三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)等の9社は、水素エネルギーを軸とした水素社会の実現を推進する団体設立の準備委員会を立ち上げた。12月の発足を目指す。「水素バリューチェーン」の構築のため、企業横断的な取り組みを進める。準備委には金融機関も加わっており、具体的な事業を推進する資金供給の仕組みづくりにも取り組む。

 

 (写真は、準備委にも参加する岩谷産業の水素製造プラント)

 

 設立されたのは「水素バリューチェーン推進協議会」準備委員会。12月初めに協議会の正式発足に向けて、各企業、自治体、団体等の参加を求めていくとしている。準備委参加企業は、トヨタ、SMBCのほか、岩谷産業、ENEOS、川崎重工業、関西電力、神戸製鋼所、東芝、三井物産の各社。

 

 推進協議会は、水素バリューチェーンの構築を目指した活動に取り組む。活動内容は、①バリューチェーン構築のための横断的な取り組み②水素社会委実現のための社会実装の動きを加速化③金融機関との連携による資金供給の仕組みづくり、の3点を主要な活動として掲げている。

 

 水素エネルギーはCO2フリーであることから、欧米でも2050年ネットゼロ目標を実現するエネルギーとしての期待が高まっている。現在のところ、天然ガスからの製造、再生可能エネルギーからの製造等の技術開発が進むとともに、燃料電池車や燃料電池列車、あるいは船舶燃料への応用等の運輸部門での利用が試行段階から実用化段階に入りつつある。水素エネルギーのバリューチェーン網の開発で、主要国が覇を競っている状況にある。

 

 新協議会では、水素技術に関わるわが国の主要企業を結集することによって、化石燃料に代わる新エネルギーとしての水素で、日本が世界をリードする取り組みを進め、水素産業の育成と発展を目指すとしている。

 

https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2020/pdf/ja_201014_01.pdf