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新生銀行と大和エナジー・インフラ、再エネ事業向けメザニンファイナンスで協働。400億円の投資スキーム構築を目指す(RIEF)

2020-10-31 13:25:49

daiwaenergy003キャプチャ

 

 新生銀行は大和エナジー・インフラと共同で、再生可能エネルギー発電事業向けプロジェクトファイナンスでのメザニンファイナンスの提供を開始した。融資と株投資の中間的位置づけのメザニンファイナンスを提供することで、再エネ事業のファイナンスが円滑に進むことが期待される。共同投資スキームで総額400億円をめどに実施する方針。

 

 (写真は、大和エナジーが四国で展開する風力発電事業)

 

 再エネ投資は、洋上風力発電や太陽光発電等の規模拡大が進んでおり、ファイナンス需要がさらに拡大するとみられる。その際、銀行等が提供する融資や投資家や事業者等による出資に加えて、中間的なファイナンスとなるメザニンファイナスの役割が高まるとみられる。両社は、新生信託銀行の金銭信託等を活用して、提供するメザニンファイナンスを対象としたファンドを組成、機関投資家向けに販売してくという。

 

 両社では、メザニンファイナンスのメリットとして①プロジェクトコストの大型化に伴う事業者のエクイティ資金負担の権限②レバレッジの活用によるエクイティ資本効率の改善ーーをあげている。

 

 対象とする再エネ事業は、当面は太陽光発電や陸上風力発電が中心となる。だが、政府が「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」を宣言し、洋上風力発電等大規模な再エネ事業が展開するとみられるため、今後、急速な市場拡大が見込める洋上風力発電へのファイナンスも目指すとしている。

 

 新生銀行は再エネ分野でプロジェクトファイナンスの組成に実績がある。一方の大和エナジー・インフラはメガソーラーやバイオマス発電事業等の再エネ事業を自ら全国で手掛けている。

 

https://pdf.irpocket.com/C8303/BYOH/ai18/H2Qc.pdf