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三井住友信託銀行、初の米ドル建てグリーンボンド発行。5億㌦(約547億円)。2018年のユーロ建てに次ぐ。ただ、資金使途先についての情報開示は不十分(RIEF)

2021-03-29 15:36:47

MTSuキャプチャ

 

 三井住友信託銀行は、同社として初の米ドル建てグリーンボンドを海外市場で発行した。発行額は5億㌦(約547億円)。資金使途は、「一定の要件を満たすグリーンプロジェクトに対するファイナンス」としている。同行は2018年9月にユーロ建てのグリーンボンドを発行しており、今回が2回目となる。

 

 発行したグリーンボンドは期間5年、利率は1.55%。Sustainalyticsが国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与するセカンド・オピニオンを提供した。同時に、通常の米ドル建て普通社債(3 年17.5億㌦)も発行した。

 

 グリーンボンドの資金使途については、「一定の要件を満たすグリーンプロジェクトに対するファイナンス」としたが、具体的に再エネ事業に投じるのか、グリーンビルディング等なのかの詳述はない。情報開示が不十分といえる。

 

 同行は、「国内外での企業・投資家の環境問題に対する取組みの高まりを受け、同取組みへの財務面/非財務面でのサポートは金融機関の社会的責任の一環と考える。 グリーンボンドの発行、および調達資金による融資を通じて、持続可能な環境・社会 の構築に貢献することは、ステークホルダーへの一層の価値提供に資すると考える」と説明している。

https://www.smtb.jp/corporate/release/pdf/210319.pdf