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英Environmental Finance誌が選ぶ2012年の環境金融大賞 個人の部はC&T導入を決めた米カリフォルニア州のメアリー・ニコラスさん(FGW) 日本人、日本の金融機関は今年もゼロ

2012-07-20 05:41:50

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環境金融の市場は、金融市場全体が欧州債務危機と景気スローダウンの影響を受けて、全体的に厳しい環境に見舞われた。その中で、英Environmental Finance誌では、政府の財政面からの支援策も緊縮政策の影響を受ける中で、風力発電開発などの事業者が自ら環境ボンド発行に動くなど、後ろ向きの側面だけでなく、新たな試みも増えた一年だったとしている。


環境金融大賞のうち、個人向けのPersonality of the Yearは、カリフォルニア州大気資源局のメアリー・ニコラス女史に贈られた。同州は、厳しい金融環境、特に米国では温暖化規制導入論が退潮する中で、議会での再三の討議、NGOとの訴訟などを経て、今年から温暖化ガス削減のための規制をスタートさせた。その政策の目玉がニコラス女史らが推進したEUと並ぶ義務的なキャップアンドトレード制度(C&T)である。

その他の風力発電大賞は、総額$1.8billionの洋上風力発電プロジェクトを手掛けたGlobal Tech1に。太陽光発電大賞は米中西部でメガソーラー事業を展開する Topaz Solar Farmに。バイオエネルギーファイナンス大賞はアフリカ・モザンピークで炊事用の簡易クッカーを普及させたCleanStar Mozambiqueに。それぞれ贈呈された。

http://www.environmental-finance.com/news/view/2649