一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

８月６日（ブルームバーグ）：英銀スタンダードチャータードはイランの事業体と７年余りにわたり2500億ドル（約19兆5000億円）相当の取引を行い、米国のマネーロンダリング（資金洗浄）防止法に違反したとニューヨーク州の金融当局が６日指摘した。ニューヨーク州金融サービス局の発表によると、スタンダードチャータードは同州での事業免許を失う可能性がある。

金融サービス局長のベンジャミン・ロースキー氏は、スタンダードチャータードが米国のイラン経済制裁の対象機関向けに取引を処理したことにより、巨額の手数料収入を得たと指摘。ＮＹ州での事業をめぐり監視役として第三者機関を採用するよう命じた。同行は収益のほぼ90％をアジアとアフリカ、中東地域で上げている。

発表によると、米部門責任者が2006年にロンドンの上層部に対し、同行の行為は「評判に壊滅的打撃」を与えかねないと注意を促した際、米部門の行員に対する甚だしい暴言ともとれる返信を受けとった。

ロンドン上層部からの返信は、「いったい何様だと思っているのか。イランとの取引をやめるとでもいうのか」というものだった。

スタンダードチャータードの広報担当者ティム・バクスター氏（ロンドン在勤）は、当局の命令についてコメントを控えた。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8CDLW6K50Z601.html

 

（注）同銀行は英ファイナンシャルタイムズ(FT)紙が毎年実施しているサステナブル・バンキング賞の2012年表彰で、Global Sustainable Bankに選ばれている。（FGW)

参考：http://financegreenwatch.org/jp/?p=11488