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新生銀行が、メガソーラー向けノンリコース型融資に力 2年で1000億円 (各紙)

2013-03-25 17:13:50

写真はイメージ
megasorar111221各紙の報道によると、新生銀行はメガソーラー(大規模太陽光発電所)向けに非遡及型(ノンリコース)融資を本格展開する。ノンリコース型融資は、借りて全体の信用力ではなく、対象事業のキャッシュフローを判断して融資するもの。リスクは同事業以外に及ぼさない制度。日本アジアグループが北海道内5カ所で建設する発電出力合計5500キロワットの発電所向けの融資16億円分をとりまとめた。

 

日本アジアグループの発電事業は、北海道電力に固定価格で売電して得た収入が、返済原資になる。新生銀は、ノンリコース融資にすることで、借り手の信用力に基づく通常の融資と異なり、融資対象の事業で収益を見込めれば、信用力の低い中小企業も融資を受けやすいと判断している。

事業収益の見通しは、再生可能エネルギー法による固定価格買取制度(FIT)を適用することで、借り手企業の本業と別のキャッシュフローを見込める。新生銀は昨年6月に電力・インフラ向けの融資を担当するプロジェクトファイナンス室を設置。特に新エネルギーの分野で融資拡大を目指してきた。2013年度から始まる中期経営計画でも同分野が法人部門の柱。メガバンクと競合しない中小規模の事業者向け案件で融資拡大を目指す。

日本アジアグループ向けの融資には、三菱UFJリースも参加する。新生銀は今後2年間で、太陽光など再生可能エネルギー事業向け融資を総額1000億円程度とりまとめたいとしている。中小規模の事業者による太陽光発電所などを建設する案件の掘り起こしを進める。