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国際協力銀行が 三井住友銀行と協調で 南部アフリカ開発銀行に対し 再生可能エネルギー事業資金を融資(JBIC)

2013-06-03 20:43:05

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windmisato00国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は2日、南アフリカ共和国政府100%出資の政府系金融機関、南部アフリカ開発銀行(DBSA)に対して、融資総額50 百万米ドル(うちJBIC融資分30百万米ドル)を限度とする事業開発等金融の貸付契約を締結した。三井住友銀行との協調融資によるものであり、SMBCの融資部分の一部を、JBICが保証する。
 同協調融資は、JBICにとって、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1と名付けた初のアフリカ向け融資であり、DBSAの業務対象である南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community、以下「SADC」)加盟諸国*2における風力発電事業や太陽光発電事業等の再生可能エネルギーを利用する環境関連事業に必要な資金を、DBSAを通じて融資するもの。
 

DBSAは、南部アフリカを中心に、アフリカ地域の社会経済開発を促進し、住民の生活水準を向上させるための金融支援、助言等を行うことを目的に設立された南アフリカの政府系金融機関。近年は、再生可能エネルギー事業も積極的に支援している。

SADCに加盟している南部アフリカ諸国も、国連気候変動枠組み条約や京都議定書を批准し、気候変動問題に関する国際的枠組みに積極的に参加している。今回の協調融資は、南部アフリカ諸国における温室効果ガス排出削減に寄与することが期待されるとともに、国際的に評価される日本の先進的な環境技術を同諸国に普及する機会を提供することにもなる。
 

JBICは、日本で開いた第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、日本政府から官民協力によって、アフリカ地域への貿易投資を拡大していく旨が表明されたことを踏まえ、アフリカ地域の民間セクター主導の成長促進やインフラ整備の促進を支援するため、「JBICアフリカ貿易投資促進ファシリティ」*3(JBIC Facility for African Investment and Trade Enhancement:通称「FAITH」)を創設した。今回の融資はFAITHの下での支援案件にもなる。
 

SADC諸国は、2013年5月現在、タンザニア連合共和国、ザンビア共和国、ボツワナ共和国、モザンビーク共和国、アンゴラ共和国、ジンバブエ共和国、レソト王国、スワジランド王国、マラウイ共和国、ナミビア共和国、南アフリカ共和国、モーリシャス共和国、コンゴ民主共和国、セーシェル共和国の14ヵ国。

 

http://www.jbic.go.jp/ja/about/press/2013/0603-01/index.html