HOME9.中国&アジア |国際協力銀行が 三菱UFJ銀、みずほ銀の各インド、ブラジル向け温暖化対策事業向け協調融資に参画(FGW) |

国際協力銀行が 三菱UFJ銀、みずほ銀の各インド、ブラジル向け温暖化対策事業向け協調融資に参画(FGW)

2014-03-28 17:33:13

JBICimages
JBICimages国際協力銀行(JBIC)は28日、三菱UFJ銀行とみずほ銀行がそれぞれ進めているインドとブラジルでの再生可能エネルギー事業等への協調融資団に、融資保証の形で参加することを発表した。官民の日本金融機関が、新興途上国の温暖化対策に必要資金をファイナンスする事例となる。

 

インドの案件では、同国でのインフラ事業向け融資を行う開発金融機関のIDFCとJBICが、融資総額9000万ドル(うちJBIC融資分は半分の4500万㌦)を限度とするクレジットラインを設定する。このクレジットラインはJBICが推進している地球環境保全業務(通称「GREEN」)に基づくもので、途上国での再生可能エネルギー事業やエネルギー効率化事業等を対象として、温室効果ガスの排出削減に資するよう必要資金を提供する。今回はインドで実施されるそうした環境配慮事業への三菱UFJ銀の融資を一部保証する形で活用される。MUFG0064_ufj_logo

 

ブラジルの案件についても、JBICとブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)の間で、「GREEN」に基づいて総額3億ドル(うちJBIC融資分は半分の1.5億ドル)を限度とするクレジットラインを設定する。これに基づいて、みずほ銀行が幹事役を務める協調融資団に参画、みずほの融資分の一部を保証する形となる。Mizuhoimg_b_logo02

インドもブラジルも、ポスト京都の2015年の国際枠組み協定妥結の方向性をにらんで、再生可能エネルギー投資や、インフラのエネルギー効率化事業等を積極的に展開している。いずれも大規模な資金が必要となり、日本のJBICと民間メガバンクの官民提携による協調融資は、新興途上国の温暖化対策を後押しするとともに、メガバンクの海外市場展開を支える役割も果たすことになる。

http://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2013/0328-19524

http://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2013/0328-19520