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国際協力銀行、三菱UFJ銀とともに、トルコでの地熱発電プラント(東芝製)の建設費を融資(FGW)

2014-04-08 12:11:02

turkeyキャプチャ
turkeyキャプチャ国際協力銀行(JBIC)は、三菱東京UFJ銀行との協調融資の形で、トルコでの地熱発電事業向けに約1670万㌦を限度とする融資を決めた。三菱分等の融資を含めた事業全体の融資総額は2780万㌦(約28億円)になる。地熱発電設備は東芝が供給する「日の丸プロジェクト」。

 

トルコ政府は、エネルギー政策自立化の一環として、2023年には総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を30%にする目標を掲げている。国内には地熱発電の適地が多く、今後も地熱をはじめ、再生可能エネルギー発電を進める方針。

JBICはトルコ企業のYapi Kredi Bankasi A.S.(ヤピクレディ)との間で、2012年11月に再生可能エネルギー及び気候変動緩和セクターを対象とする輸出クレジットラインを設けていた。今回の三菱等との協調融資は、そのクレジットライン契約の下での初案件。三菱分の融資部分については日本貿易保険(NEXI)による貿易代金貸付保険でカバーされる。

 

融資対象となる事業は、トルコ企業Zorlu Jeothermal Enerji Elektrik Uretimeti A.S.(Zorlu)が同国のイズミール地区で建設を計画している地熱発電所。東芝が受注した地熱発電プラント関連設備を購入する資金として、ヤピクレディを通じてZorluに融資する。

Zorlu Groupeは、トルコの主要企業グループで、エネルギーから不動産、繊維、輸出等幅広い企業活動を展開している。今回の事業はそのエネルギー部門によるもので、火力・水力等の伝統的な発電から再生可能エネルギー発電まで手掛けている。

http://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2014/0402-19607