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大和証券 日本政策投資銀行初のグリーンボンドの販売状況を公表。26の投資家へ、7割がSRI関連投資(FGW)

2014-10-18 21:23:40

daiwa無題
daiwa無題大和証券グループは、日本政策投資銀行(DBJが10月7日に発行した第1回DBJグリーンボンド(第53回MTN)の引受主幹事として、グリーンボンドの販売状況等を公表した。

 

DBJのグリーンボンドは、日本の企業として初めてユーロ市場で発行したグリーンボンド。引受主幹事は、大和(Daiwa Capital Markets Europe Limited)のほか、Merrill Lynch International、Morgan Stanley&Co.International plc、Citigroup Global Markets Limitedの4社。
大和証券によると、日本の金融機関初のユーロ建てグリーンボンドとあって、社会的責任投資に関心の高い欧州の多様な機関投資家から強い引き合いが集まり、オーダーブックは短時間で7億5000万ユーロ以上になったという。

 

ボンドを購入した主な機関投資家、金融機関は、Fjarde AP Fonden,IKEA group,Municipality Finance Plc,Nordea Funds,Omega Global Investors,Pictet Asset Management,TheWorld Bankなどで、合計26の投資家へ販売した。

 

発行額全体の70%超を社会的責任投資家が購入したという。欧州のSRI(社会的責任投資)などのファンドや、機関投資家のSRI運用の対象になったとみられる。投資家別の販売構成では、中央銀行・公的機関60%、アセットマネジャー15%、銀行12%、保険・年金6%、その他7%の構成。地域別の販売構成では欧州40%、米国オフショア25%、アジア18%、中東・アフリカ17%だった。日本はアジアに含まれる。

 

DBJのグリーンボンドは、DBJが2011年から運用している不動産のサステイナビリティに関する評価制度「DBJ Green Building認証制度」の認証を受けた不動産物件向けの融資を資金使途としている。

 

大和証券は、Daiwa Capital Markets Europe Limitedの投資銀行部門ヘッドであるクリストファー・ブラウンの評価を以下のように伝えている。

「DBJは今回の起債を成功裏に終えたことで、称賛されることになるだろう。今回のボンドは日本の発行体による初のグリーンボンドであるうえ、革新性に富むテーマを掲げたことで、多くの積極的なSRI投資家を取り込むことに成功した。また、旺盛な投資家需要を背景にガイダンスのタイトサイドで条件決定しており、起債に向けたDBJの入念な投資家との対話が実を結んだ。非常に輝かしい成功事例であると共に、他の発行体にとっても参考となる事例だ」

 

日本はこれまで世界銀行等の国際公的金融機関が発行するグリーンボンドの有力な買い手市場として知られてきた。今回は、それに加えて、投資適格なグリーンボンドの投資先としての市場が拡大することが期待される。

DBJGreenBondキャプチャ

 

 

http://www.daiwa-grp.jp/data/current/press-3510-attachment.pdf