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本年第3四半期のグリーンボンド引き受けランキング、一位は仏クレディアグリコ、日本勢は23位に大和証券(FGW)

2014-10-22 00:39:35

greenbondQ3キャプチャ


greenbondQ3キャプチャ英国の金融NPO、Climate Bonds Initiative(CBI)によると、環境分野に資金供給するグリーンボンド引き受けの今年第三四半期(7-9月)ランキングは、フランスのクレディアグリコCIB(CACIB)と、米バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BAML)の2機関がほぼ同じだが、わずかにCACIB)がトップを占めた。

 

クレディアグリコとバンクオブアメリカはともに14億ドル強の引受額となった。これまでトップだったスウェーデンのSEBは10億ドル強で、3位に後退した。ただ、9月までの年間ランキングでは、SEBが30億ドル前後で依然、一位を占めている。四半期トップの座を獲得したクレディアグリコは、同期間中に発行された上位4位の大型ボンドのうち3つについて主幹事を務めるなど、積極的な引き受けが目立った。

 

それ以外では、JP モルガンチェース、ドイツ銀行、モルガンスタンレーなどが上位に入った。前期、上位につけたHSBCやNatixisは順位を下げた。日本勢は残念ながらベストテンに入った金融機関はなかった。大和証券が23位に入ったのが最高。年間では18位に野村証券グループが入っている。

 

同期間中のグリーンボンドの総発行高は91億ドル。ドイツのKfWが15億ユーロ(約20億ドル)を発行したほか、フランスの開発銀行AFDが10億ユーロ(13億ドル)、欧州投資銀行(EIB)が5億ユーロ(6億4500万ドル)だった。

 

注目されるのは、5番目にNRG Yield が発行した5億ドルのグリーンボンドが上がっていることだ。同社は米エネルギー会社NRGからスピンアウトしたYieldcosで、追加のグリーン資産としてカリフォルニアの風力発電事業を購入するために社債を発行したものだ。