HOME1. 銀行・証券 |千葉興業銀行 取引先企業の知的財産評価を融資審査に加味。専門企業と業務提携。土地担保や個人保証に代え、中小企業の”底力”を適正評価へ(FGW) |

千葉興業銀行 取引先企業の知的財産評価を融資審査に加味。専門企業と業務提携。土地担保や個人保証に代え、中小企業の”底力”を適正評価へ(FGW)

2015-06-03 18:56:46

chitekishoyukenキャプチャ

千葉興業銀行は、中小企業等の取引先の融資審査評価に際して、企業の保有不動産や社長の個人保証などを重視する従来型のリスク管理を見直し、企業が持つ特許権・商標権などの知的財産の評価も踏まえるため、同分野の専門企業と提携した。

 

同行が提携したのは知的財産の評価や流動化・ファイナンスなどに関するアドバイザリー業務等の専門企業の「パテント・ファイナンス・コンサルティング」(本社・東京北青山)社。

chibakouginlogo

patentlogo

これまで中小企業向け融資に際しては、当該企業の保有不動産を融資の担保にしたり、社長の個人保証などを求めるケースが多かった。中小企業が抱えている特許権等の知的財産を適正評価できれば、銀行は成長性のある融資先を拡大でき、企業側も無理な担保設定や不動産担保に縛られた資金繰りから脱っすることが可能になる。

 

しかし、地域金融機関などでは知的財産分野の専門行員を抱える余裕はないことから、十分な企業評価が出来ていないケースが少なくなかった。千葉興銀は知的財産分野の評価に強い専門企業と業務提携することで、より適正なリスクマネジメントが可能になると同時に、新たに成長性のある融資先を増やせるとの判断で取り組むことになった。

 

提携先のパテント社は、知的財産流動化・ファイナンスのアドバイザリー業務、知的財産の評価、知的財産売買仲介、事業戦略、知的戦略コンサルティングなどを手掛ける。代表取締役の日野慎二氏は、元三和銀行で知的財産とファイナンス分野の専門家。

 

 同行は「『地域のお客さまのベスト・コンサルタント』となることを目指し、外部機関との連携強化等による地域経済の発展と地域金融の円滑化に寄与していく」とのコメントを公表している。

 

http://www.chibakogyo-bank.co.jp/other/topics/detail.html?id=18755