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武蔵野銀行 銀行内の使用済み蓄電池をNPOと組んで再生、再エネ発電の普及に貢献へ(FGW)

2015-07-17 17:05:13

musashinoginkoキャプチャ

武蔵野銀行(埼玉県)は同じ埼玉県内で活動するNPO法人の「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」と共同で使用済み蓄電池を、太陽光発電の電気を蓄電して電源を賄う「オフグリッド」として活用するCSR活動を開始した。

 

 武蔵野銀行の各店舗で非常用の電源として備えていた合計107台の使用済み蓄電池を、当該NPO法人に提供する。同法人が蓄電池を再生し、オフグリッドに取り組む太陽光発電事業者や家庭での蓄電を目指す人々に、安価で提供し、再エネ発電の普及に一役買う考えだ。

 

 蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせると、昼間に発電した電力の余剰分を蓄電池に蓄えて夜間に利用できる。また非常時で仮に電力会社からの配電が途絶えても、蓄電池の電源で対応が可能になる。

 

 送配電ネットワークから切り離した「オフグリッド」の状態で、家庭や施設で電力を使い続けることができることから、地域や家庭で作った電力を地域で消費する「地産地消」につながることになる。

 

また、これらの再生蓄電池を、震災被災地の非常電源としても使ってもらうよう寄贈もするという。

 

「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」は東日本大震災後に埼玉県の鶴ヶ島市で活動を始めて、2014年5月から蓄電池のレンタル事業に乗り出した。NPO法人を設立した当初は発展途上国の電化されていない地域へ、再生蓄電池と自然エネルギーを組み合わせてオフグリッドの電源を供給する事業に取り組んできた。国内でも震災の被害を受けた宮城県の東松島市に再生した蓄電池を提供するプロジェクトを進めている。

 

企業などが非常用に導入している蓄電池は期限が来ると廃棄・交換するのが一般的。同団体はそうした使用済みの蓄電池を引き取り、再生処理をする。具体的には一度放電させてから再充電し、極板をリフレッシュさせる。次いで、高周波パルス電流をかけて、電池の劣化要因であるサルフェーション(硫酸鉛)の結晶を除去するエン蓄積した状態の良いものを選んで再生処理を施す。

 

 http://www.musashinobank.co.jp/irinfo/news/pdf/2015/newsrelease270715.pdf