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東京・多摩信用金庫 八王子市のプレミアム商品券を 職員らが顧客に販売する前に自ら優先購入(各紙) 

2015-07-29 14:43:01

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各紙の報道によると、首都圏・立川市を拠点とする多摩信用金庫は、東京都八王子市から販売を委託されたプレミアム商品券、計151万円分を事前に職員が自前で購入したり、特定の顧客に優先的に販売したりしていたことが分かった。

 

 八王子市が発行する商品券は、5千円で購入すれば6千円分の買い物ができるプレミアムがついており、3万500セットの販売を多摩信金を含む地元の金融機関などに委託した。

 

 多摩信金は17支店で8千セットを受け持ち、販売日に先着順で売る決まりだったが、7支店において、事前に職員が292セットを購入したほか、1支店で10セットを顧客に優先販売していたという。事前購入額は146万円、特定顧客への販売は5万円だった。

 

 商品券は一世帯が5セットまで購入できる。ところが400セットが用意された支店で完売し、70人しか買えなかったため、市民が信金に抗議、調べたところ事前販売がわかった。

 

 同信金は「1次販売の際、商品券が売れ残ったことから、2次販売でも同様ではないかという軽率な判断があった。本事業における事務取扱方法の不徹底やコンプライアンス意識の醸成が不十分であった」と、謝罪した。

 

 同信金では260セット(130万円分)を回収し、八王子商工会議所に返却、同会議所が別途市民に販売した。残りの32セットはすでに使用済となっており、顧客に販売した10セットを含め42セットは未回収になった。同信金は未回収商品券のプレミアム部分42,000円を返金する、としている。

 

 プレミアム商品券は、消費促進の政府が経済対策として、自治体に配布した交付金が原資。商品券の使用対象は地元の商店街などとしており、地域活性化を税金で支援する形。

http://www.tamashin.jp/17_info/46_info/index4.html