農林中金 グリーンツーリズムやインバウンド向けサービス拡大で、ABCクッキングなどと包括的パートナーシップ協定結ぶ(RIEF)
2016-03-10 17:21:28
農林中央金庫は、料理教室を内外で展開するABC クッキングスタジオ、旅行情報誌「じゃらん」をはじめ多方面の消費活動に強いリクルートライフスタイル、地方へのツアーを企画できる農協観光との間で、グリーンツーリズムおよびインバウンド(訪日外国人旅行者)に照準を合わせた包括的パートナーシップ協定を結んだ。
農中など4社は、地方・農村部の活性化のため、地域間の交流(ヒト・モノ・情報・思い)を促進する企画・開発を展開する。特に、「食」と「農」をテーマとして、「地方での農業体験」「田舎暮らし体験」「獲れたて野菜を使った料理教室」などの体験を盛り込んだグリーンツーリズムやインバウンド向け企画を手掛けることで、地方と都市・海外との交流人口の増加や消費拡大を目指し、地方の活性化につなげる狙いという。
国内の消費者をターゲットとしたグリーンツーリズムでは、農山漁村での民宿、田舎料理や奥山暮らしの体験、地産地消の食事、地域文化探訪などを地域ごとに工夫して提供する。
インバウンド誘致では、モデル地域を選定し、順次エリアを拡大していく。2016年度は成田、羽田、関空などの外国人旅行客が入国する主要国際空港を持つ首都圏、近畿圏でまず、モデル地域を選ぶ。3カ年計画で、全国で7箇所程度のモデル地域を選ぶとしている。
また、訪日旅行客が多い国から情報発信力のある人物を招いて、日本の農山漁村の魅力を伝える活動をするほか、訪日リピーターを対象とした着地型モデルコースをつくる。さらに輸出可能なお土産品の宅送サービスなども提供するという。
ABCクッキングスタジオは国内だけでなく、中国やタイ、シンガポールなどアジアの8都市でもスタジオを開いている。グリーンツーリズムのプログラムに、同ABCクッキングスタジオでの日本食財を使った料理教室や試食会なども盛り込む予定。