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京都金融界設立の「農林漁業ファンド」 第一号の投資案件に京野菜を冷凍加工する「こと京野菜」社。投資額は1000万円(RIEF)

2016-03-16 22:25:27

kujyonegiキャプチャ

 

  「『京野菜』を『京都金融』で育てよう」ーー。京都銀行などの京都の金融機関が合同で設立した「きょうと農林漁業ファンド」は、第一号の投資先として、「こと京野菜株式会社」への1000万円の出資を決めた。

 

 「きょうと農林漁業ファンド」の正式名称は「きょうと農林漁業成長支援ファンド投資事業有限責任組合」。14年6月に、京都銀行、 京都信用金庫、京都中央信用金庫、 京都北都信用金庫、農林漁業成長産業化支援機構、 テクノロジーシードインキュベーション、京銀リース・キャピタル、 ファンド運営 テクノロジーシードインキュベーション、 京銀リース・キャピタル が合同で設立した。

 

 ファンド総額は10億円で15年間の存続期間に、京都を中心とした農林漁業者(1次産業者)と2次、3次産業の事業者が 共同で設立する6次産業化事業の育成・成長支援を目指す。

 

 第一号の投資先となった「こと京野菜」社は、九条ねぎを中心として京野菜の生産・加工・販売を行う、こと京都(京都市)と、冷凍加工技術を持つ岩谷産業(大阪市)が共同出資で設立した。京野菜のカット・冷凍加工とその販売、卸売を目指しており、ファンドの投資資金をベースに、京都府亀岡市に冷凍加工場を新設する予定という。

 

 

 工場新設にはファンドの資金とともに、JAグループが設立している「JA・6次化ファンド」からも3000万円の出資を受ける。

 

Kyotoキャプチャ

 

  「こと京野菜」は、これまで流通範囲が限られていた京野菜を、冷凍加工することで、日本全国だけでなく、海外へも品質を維持したまま届けるシステムを開発した。京野菜の市場拡大を図り、京都の農業振興、地域経済の活性化に貢献していくとしている。 

http://www.kyotobank.co.jp/news/data/20160314_1227.pdf

http://kotokyoto.co.jp/kujonegi/kujonegi-top.html