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環境省「グリーンファイナンス機構」 静岡・掛川の風力発電事業に5.9億円出資。民間銀行からも融資調達へ(RIEF)

2016-03-18 21:10:20

Greenfinanceキャプチャ

 

 環境省が設立した一般社団法人グリーンファイナンス推進機構は、日本風力開発が静岡県掛川市に計画する風力発電事業に5.9億円を出資すると発表した。

 

 掛川市は「環境日本一」を目指しており、今回のプロジェクトにも市ぐるみの支援が期待されている。日本風力開発は出資総額12億円で風力発電設備を運営する特別目的会社(SPC)の「掛川風力開発」を設立する。

 

 出資金は日本風力発電が6.1億円出資、残りをグリーンファイナンス推進機構が出資する。グリーンファイナンスの出資分は優先株式となる。SPCはこの資金で、EPC(設計・調達・建設)を中心に地域建設業者等を活用して、風力発電設備を建設する。

 

 風力発電設備は出力13,800kWで、2018年春の完成を予定。発電した電力は、全量、中部電力に固定価格買い取り制度(FIT)を使って販売する。また事業によるCO2削減効果は年間13,298㌧に上る見通し。事業運営の運転資金等は地域金融機関などから調達する予定。

 

 同事業は地域との連携も魅力の一つという。事業予定地周辺の地域住民や地元自治会との協力で開発が進められており、一部の工事は地元企業への発注が予定されている。また、SPCからは地域へ協賛金の支払うも計画に入っている。

 

http://greenfinance.jp/example/case20160314.pdf