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鹿児島県長島町 地元の畜産廃棄物活用のバイマス発電所建設へ。鹿児島県相互信用金庫も出資(各紙)

2016-06-18 08:47:30

kagoshimaャプチャ

 

 各紙の報道によると、鹿児島県長島町が地元の畜産事業から排出される家畜の廃棄物を活用したバイオマス発電会社を設立する。新会社には鹿児島県相互信用金庫(鹿児島市)も出資する。

 

 設立されるのは地域エネルギー会社「長島大陸エネルギー」。資本金100万円。21日に発起人会を開く。発電事業は、町内での畜産農家から排出されるる豚・鶏・牛のフンなどをバイオマス発電の原料とする地域循環型発電だ。

 

 新会社はまず豚の排泄物を活用するバイオガス事業に取り組み、電気や熱、液体肥料を生み出す。電気は固定価格買い取り制度(FIT)を利用して九州電力に売電するほか、熱は養豚場内で活用する。また発電後の残渣から抽出する液肥はジャガイモ・稲作農家などに配布する。早ければ2017年度中に着工し、18年度の運用開始を目指している。

 

 出資者の鹿児島県相互信用金庫は、運営している「ぶり奨学金制度」を通じて長島町と連携関係にある。またブランド魚「鰤(ぶり)王」などの養殖で著名な東町漁業協同組合(長島町)、養豚の長島ファーム(同)、省エネ・再生可能エネ事業のサステナジー(東京・港)、井上貴至副町長なども出資する。

 

 畜産廃棄物を資源とすることで、滞留排泄物の周辺地域への臭害の削減にもつながる。また設備の維持管理要員や液肥の散布時期には70人規模の臨時雇用なども見込める。

 

 長島町では年間を通じて数億円規模の資金の循環を見込んでいる。地方創生の目玉として取り組む。

 

 新会社は豚の排泄物活用がうまくいくと、続いて、鶏・牛の排泄物、焼酎かす、規格外のジャガイモ、魚加工かすなどを使った事業拡大も視野に置いている。さらに、地域の自然力を生かした風力発電や省エネ事業なども想定している。

 

 長島町は、人口約1万800人。農業や漁業が基幹産業で、新会社の立ち上げで「長島町の食材は環境にやさしい」というブランド価値を打ち出して、畜産品の付加価値を高める狙いもある。

 

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