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城南信用金庫 福島原発支援の「トモダチ作戦」で放射能被災した元米兵士の医療支援の基金設立(各紙)

2016-06-25 14:11:04

 

 各紙によると、城南信用金庫(東京)は24日、元米兵の治療を援助するため「トモダチ作戦被害者支援基金」を創設する、と発表した。

 

 元兵士たちは、空母ロナルドレーガンの乗組員で、東日本大震災の被災地支援「トモダチ作戦」に派遣された。その際、福島第一原発事故で飛散する放射能汚染に対する十分な備えもないまま作業に従事したことで、被ばくしたという。

 

 兵士たちは帰国後、原因不明の鼻血が出たり、内臓の不調や、下痢などの症状が慢性的に起きるようになったとしている。2012年、最初に東電を提訴した当時は原告は8人だったが、年を追うごとに増え、現在の原告数は400人を超えているという。

 

 城南信金が運営するシンクタンク「城南総合研究所」の名誉所長を務める小泉純一郎元首相が、今年5月に訪米して元兵士やその家族ら4人と面会したことをきっかけとして基金創設を決めた。基金では、元兵士たちを対象に治療費を支援する。

 

 小泉元首相は、「体調の悪化を訴えているのが老兵ならまだしも、20~30歳代の頑強な兵士ばかり。これは放射能が原因と考えられる事態でしょう。それなのに、医者も米海軍も何の調査もないまま『(原発事故との)因果関係がある』とは言わないのです」と、被災者に冷たい米日両当局の対応を嘆いている。

 

http://www.jsbank.co.jp/38/1/1-38-1-8.html