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常陽銀行 寄贈サービス付き私募債の第一号決定。水戸ヤクルト販売。1億円。寄贈先は茨城県水戸特別支援校(RIEF)

2016-07-14 00:19:20

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  常陽銀行は、今月から始めた寄贈サービス付私募債「未来の夢応援債」の第1号案件として、水戸ヤクルト販売株式会社発行の1億円の私募債を引き受けた。寄贈サービス先は水戸ヤクルト販売が選んだ茨 城 県立 水 戸特 別支援 学 校 とした。

 

 寄贈サービス付私募債「未来の夢応援債」は、企業が銀行保証付私募債を発行する際、銀行が受け取る手数料の一部を、企業のCSR活動として、地域の教育機関に寄贈するという社会貢献型金融商品。企業にとっては私募債での資金調達とともに、自らの社会貢献活動を銀行サービスを使って実現できるメリットがある。

 

 対象となる私募債は発行額5000万円以上で、期間は2年以上10年以内の固定金利。資金使途は設備投資でも運転資金でもいい。寄贈の対象は、常陽銀行が地盤とする地域内にある幼稚園、小中高校等の教育機関で、公立、私立を問わない。

 

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    寄贈資金は発行額の0.2%以内で、常陽銀行が得る引受手数料の一部を活用する。同行はその資金を使って、図書やスポーツ用品等を購入する。したがって、実際の寄贈者は銀行だが、寄贈先は、私募債発行企業が指定する学校等になり、企業の社会貢献活動と位置付けることができる。

 

 この点が同私募債の利点だ。寄贈先に対して、銀行と企業の両者のCSR活動として支援できるためだ。同行は「企業による地域への社会貢献のお手伝いをするとともに、企業に安定した事業資金の供給を目指していきたい」としている。銀行にとっても本業を活用したCSR活動となる。CSR活動を介して、企業と銀行の関係を深める効果も期待できる。

 

 第一号の私募債は、水戸ヤクルト販売が発行する第 6 回無担保社債で、発行額は1億円。期間3年で、15日に発行する。 資金使途は同社の運転資金に充てられる。

 

  15日午後に、水戸特別支援学校で寄贈式が予定されている。

 

http://www.joyobank.co.jp/news/pdf/20160713.pdf