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三井住友ファイナンス&リース、大分県での地熱バイナリー発電事業に、発電設備一式をリース契約。来年春に稼動。国内最大規模の地熱バイナリー事業に(RIEF)

2016-12-15 13:05:17

ooitaキャプチャ

 

 三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は、出光興産の100%子会社の出光大分地熱(東京)が大分県に建設する地熱バイナリー発電事業に、発電設備一式をリースする契約を結んだ。

 

 地熱バイナリー発電は、従来の地熱発電では活用できなかった低温の蒸気・熱水で発電する。太陽光や風力発電と異なり、天候や気候の影響を受けることが少ない安定的なベース電源として期待されている。2017年3月に国内最大級の地熱バイナリーとして稼働する予定。

 

 SMFLが地熱発電施設向けにリースするのは2例目。今回、稼働する発電所は、発電容量5050kW、年間発電規模3100 万kWhで、出光大分地熱滝上事業所内に建設される。SMFLが富士電機製タービン発電機、冷却塔、蒸発器、凝縮器などの発電設備一式をリースする。リース期間は15年。価格は公表されていない。

 

 同地で発電した電力は、九州電力と出光興産の子会社で新電力の出光グリーンパワー(東京)とプレミアムグリーンパワー(同)に売電する。 SMFLでは今後、地熱発電に力を入れ、3年後をめどに地熱だけで約10件の組成を見込んでいる。

 

 SMFLは、地熱発電普及促進を支援する「日本地熱協会」にも加盟している。再生可能エネルギー分野では、バイオマス発電、小水力発電等でもリースや割賦取引を展開しており、再エネ全体の投融資規模は現在、約1500億円規模。これを3年後には新たに約1000億円分を積み上げる計画だ。

 

 出光大分地熱の滝上事業所は1996年の九州電力滝上発電所の操業開始以来、発電用蒸気を供給している。しかし、蒸気に付随して噴出する低温の熱水などは未利用のままだった。バイナリー発電は低沸点媒体を使うことで、従来の地熱発電では活用できなかった低温の蒸気・熱水での発電が可能になる。

http://www.smfl.co.jp/news/pdf/161215.pdf