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群馬銀行、小水力発電事業での同県初のPFIに、シンジケートローンで4.1億円提供(RIEF)

2017-01-31 23:18:54

hakojimaキャプチャ

 

 群馬銀行は、群馬県東吾妻町が実施する同県初のPFI事業である「箱島湧水発電事業」に対して、総額4億1000万円の資金を、民間資金等活用事業推進機構とのシンジケートローンとして供給する契約を結んだ。

 

 同事業は、同県前橋市を拠点とする、空調や省エネ事業等も手掛けるヤマトが特別目的会社(SPC)「箱島湧水発電PFI株式会社」を設立。同SPCに対して、融資契約を結んだ。融資額は両社が半額ずつ融資する。

 

 箱島湧水は、東吾妻町大字箱島、箱島不動尊(箱島不動堂)の脇に立つ杉の大木(東吾妻町指定の天然記念物、樹齢推定400年~500年)の根元から湧き出す水のこと。湧出量は1年間を通じて1日当たり3万㎥。榛名湖からの水とも伝えられる。

 

 箱島湧水発電事業は、箱島湧水を源とする鳴沢川で発電容量170kW規模の小水力発電を行う。事業期間は20年に及ぶ。このため、東吾妻町が設備の設置および維持管理運営をPFIとして公募し、ヤマト設立のSPCが落札した。

 

  鳴沢川では過去にも水量を活用した水力発電が行われていた。2か所で合計最大454kWの電力を発電していた。同発電所は、箱島水力電気から高崎水力電気、東京電灯などを経て、東京電力に継承された。ただ、1956年4月、老朽化を理由としてすべて廃止された。したがって、今回の小水力発電の開発は、61年ぶりに「湧水の力」を活用することになる。

 

 シンジケート団は群馬銀行と民間資金等活用事業推進機構で構成する。群馬銀行は、今後も自治体の取組みに対して、資金調達面からの支援などを行い、事業基盤の拡大を目指す。地域経済の活性化ならびに地方創生に貢献していく考えという。詳細は群馬銀行ホームページでも開示する方針。

 

 PFIは公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して行う手法。プライベート・ファイナンス・イニシアティブ(Private Finance Initiative)の略。

 

http://www.gunmabank.co.jp/info/news/290127b.html