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三井住友銀行 ポーランドでの風力発電導入のスマートグリッド事業に参加。NEDOの委託で、日立製作所らとともに(RIEF)

2017-03-21 18:35:14

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 三井住友銀行は、ポーランドで日立製作所や日立化成などが計画する再生可能エネルギー電力の導入拡大のためのスマートグリッド実証事業に参加すると公表した。三井住友は系統安定化システム等の普及可能性を検討するとともに、同国でのスマートグリッド事業へのファイナンススキームを検討する。

 

  ポーランドでの事業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がポーランドのエネルギー省と基本協定を結んで実施される。ポーランドは欧州連合(EU)加盟国として、2020年までに再エネ比率を15%に引き上げる計画を立てている。

 

 同国の北部地域では年間風速が6m/秒を超える風況に恵まれていることから、風力発電導入量を6600MWとする計画が進行している。ただ、同国の電力インフラの過半は40年以上前に整備されたもので老朽化が著しい。さらに発電量が変動する風力発電の電力を大量に系統網に導入する必要がある。このため、日本とポーランドの協力関係によって、電力設備の更新と系統安定化強化のシステム改善を進めることになり、NEDOが日本側の受け皿となった。

 

 日立、日立化成、三井住友銀行の各企業は、すでにNEDOから委託を受ける形で、2015年2月から2016年11月にかけて、実証前調査を実施している。この事前調査の結果を踏まえて、3年半の実証事業を今回、行うことになった。

 

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 風力発電電力を大量に導入するための系統安定化対策として、日立は系統事故などによる送電網への過負荷を解消するため、風力発電の出力制御や蓄電システムなどの制御システムを構築する。また風力発電に適したリチウムイオン電池のハイブリッド蓄電システムを導入する。

 

 日立などは、ポーランドでの事業実績を踏まえて、欧州の他の地域での事業展開を計画している。三井住友銀行も事業展開に伴う資金需要獲得を目指す。

 

http://www.smbc.co.jp/news/j6013710_01.html