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日本のエクエーター原則採択行の中心人物が、みずほコーポ銀からINPEXへ移籍(FGW)

2011-03-25 17:08:22

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odawaratopみずほコーポレート銀行のグローバルストラクチャードファイナンス営業部で、エクエーター原則関連事業の担当をしてきた小田原治氏が、近く同行を退任し、国際石油開発帝石(INPEX)の環境・保安ユニットに移る。

 エクエーター原則は、大規模ダムや資源開発などの国際的プロジェクトファイナンスの実行に際して、環境・社会的側面への配慮を金融機関自らが行う自主的ガイドライン。2003年にシティバンク、バークレイズなどが国際金融公社(IFC)のガイドラインを土台にして立ち上げた。小田原氏も、欧米金融機関の動きに対応する形で、この分野に取り組み、同年10月に、みずほコーポ銀が邦銀として最初に原則に署名する際に主導的な役割を果たした。署名後は、みずほのグローバルストラクチャードファイナンス営業部グローバル環境室長として、同行が関与する具体的なプロジェクトファイナンス事業への原則の適用に目を光らせてきた。

さらに同氏は、みずほでの活動だけではなく、各国金融機関のプロジェクトファイナンスのエクエーター担当者で作る、いわゆる“エクエーター・クラブ”でも、各国の担当者と日本の3メガバンクの情報交流等に積極的に取り組み、日本の第一人者として評価されてきた。そうした努力もあって、みずほは同クラブ全体の幹事銀行役を務めるなどの実績をあげた。4月1日から移籍する国際石油開発帝石(INPEX)では、現在同社が、オーストラリアやインドネシアで行っているLNGガスプロジェクトの環境・社会面での対応や、同社のHSE(Health Safety, Environment) 政策の見直しなどについて、これまでの経験を活かして、取り組むことになるとみられる。