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みずほフィナンシャルグループに、環境NGOが「不名誉賞」を贈呈。株主総会会場前でアピール。銀行に対する「NGO直接行動」の時代へ

2017-06-23 19:29:27

mizuho1キャプチャ

 

 環境NGOのレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)、350.org、FOEJapanの各NGOは23日、みずほフィナンシャルグループが東京都内で開いた株主総会会場前で、同行の化石燃料関連投融資の多さに抗議するパフォーマンスを演じた。

 

 RANなどは前日公表したグローバルベースでの主要金融機関の化石燃料産業向け融資報告書で、日本の3メガバンクが過去3年間で総額2兆2400億円の融資を行い、特にみずほフィナンシャルグループが多額の融資を続けていることを重視。同グループを3メガバンクを代表する形で「無責任銀行ジャパン大賞2017」に選出した。http://rief-jp.org/book/70777

 

 NGOらは株主総会会場前で、みずほ銀行の職員に扮したNGOのメンバーに対して、この「不名誉賞」を贈呈する寸劇を演じ、株主総会に出席する株主にアピールした。またパフォーマンスだけではなく、みずほグループのESG評価を独自に点検した「みずほ銀行ESG評価レポート」も配布した。

 

mizuho2キャプチャ

 

 欧米の金融機関は、国際的なNGOからこうした“直接行動”を受けることが少なくない。RANなどは今回の報告書を元に、各国の預金者に対して、自分が取引している銀行の石炭関連融資を止めるよう呼びかける活動も行っている。日本でも今後、こうしたNGOの活動が活発化していくとみられる。金融機関は年金基金等の株主のエンゲージメント(株主関与)への対応とともに、市民目線の問いかけへの対応も迫られる時代に入ってきた。

https://www.ran.org/banking_on_climate_change