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三井住友銀行、中国の太陽光発電機器大手のジンコソーラーの日本子会社に対して、41億円を協調融資。日本市場での運転資金等に充当(RIEF)

2017-06-29 16:10:59

Jinkoキャプチャ

 

 三井住友銀行は太陽光発電機器でグローバル展開している中国のジンコソーラー(JinkoSolar)の日本での活動資金として、41億円の協調融資を組成した。融資期間は2年で、100%子会社のジンコジャパンの運転資金の補填に充当する。

 

 ジンコソーラーが発表した。同社のチャーリー・カオ最高財務責任者(CFO)は「昨年に引き続いて日本の銀行コンソーシアムから融資を確保できた。また貸付先の財務状況の審査がより厳しい中で、昨年の融資額を大きく上回ったことを喜んでいる」とのコメントを出した。

 

 さらに「今回の融資は、日本の金融機関が日本における当社のブランドや事業規模と企業収益力、および当社の財務状況に対して信頼と承認を与えていることを浮き彫りにするもの。われわれはSMBCやその他の日本の金融機関との関係をさらに強化し、日本での事業を拡大することを期待している」と述べた。

 

 日本では再生可能エネルギー発電の固定価格買取制度(FIT)が2017年度から見直され、大規模太陽光発電は固定価格での買い取りから、入札制に切り替えられたことで、太陽光発電事業の伸び悩みが懸念されている。しかし、ジンコソーラーは、今後数年は日本の市場は成長を続けるとみている。先週には、富士電機が北海道苫小牧市で建設するプロジェクトに38.4MWのモジュールを提供した。

 

 ジンコソーラーは、中国・江西省上饒市と浙江省海寧市を生産拠点とし、中国・上海・浦東新区にはグローバルマーケティングセンターを設けている。日本だけでなく、上海、北京、シンガポール、ミュンヘン(ドイツ)、サン・フランシスコ(北米)、クイーンズランド(オーストラリア)、オンタリオ(カナダ)、ボローニャ(イタリア)、 モンペリエ(フランス)とツーク(スイス)に子会社を持つ。

 

 今年第一四半期のモジュールの出荷額は481MWで、昨年同期間の101MWから大きく伸びている。

http://www.smbc.co.jp/news/

https://www.jinkosolar.com/press_detail_1343.html?lan=jp