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三菱UFJリースなど3社、北海道釧路で、過去最大の大規模蓄電池併設の太陽光発電所着工。発電容量92MW。三菱東京UFJ銀行がプロファイで協調融資組成。400億円前後(RIEF)

2017-09-06 14:57:22

solarキャプチャ

 

  三菱UFJリースは、東急不動産、日本グリーン電力開発と共同で、北海道釧路郡釧路町で蓄電池併設型の太陽光発電所としては国内最大規模の大規模太陽光発電所を建設すると公表した。発電容量は92MWで、一般家庭2万1300世帯分の発電能力を持つ。蓄電容量約 25MWhのリチウムイオン電池を備える。三菱東京UFJ 銀行がアレンジャーとなりプロジェクトファイナンス方式でシンジケートローンを提供する。

 

  発電所は釧路町の原野、163.2haの遊休地に建設される。「(仮称)すずらん釧路町太陽光発電所」ですでに 7 月に着工しており、2019 年度中の運転開始を目指す。年間発電量は約1 億 550 万kWh。発電した電力は全量、北海道電力に売電する。事業資金、および融資金額については公表していないが、400億円前後とみられる。

 

 事業主体は、3社が共同出資するSPC で、東急不動産の子会社の東急不動産キャピタル・マネジメントがアセット・マネジメント業務、三菱UFJ リース子会社のMUL エナジーインベストメントがフィナンシャルアドバイザリー業務をそれぞれ受託する。またEPC(設計・調達・建設)事業は富士電機が担当する。



 大容量のリチウムイオン電池を併設したのは、北海道電力が2015 年 4 月に公表した「太陽光発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」を満たすため。技術要件は、太陽光発電による急な出力変動を緩和する「短周期変動」対策として、接続申し込みが400MWを超えた分のメガソーラーについて、蓄電池の併設を求めている。

 

 具体的には、「メガソーラー出力の変動幅を蓄電池の充放電制御と連係した合成出力で、1分間にパワコン(PCS)定格出力の1%以内に収める」という基準を示している。太陽光発電事業者がこうした基準に合致する蓄電池を発電側に設けることで、急激な出力変動緩和対策を事業者側ができるため、系統連携が容易になる。

 

 三菱UFJリースは今年5月にも、北海道安平町でSBエナジーと共同で蓄電池併設の「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク 2」(発電容量64.6MW、蓄電容量17.5MWh)の建設を発表している。釧路町のメガソーラーは、安平町の蓄電能力を大きく上回る。

 

http://www.lf.mufg.jp/investors/library/pressrelease/20170905.pdf