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農林中央金庫が東北地方の被災農林水産事業者向け「復興ファンド」創設(FGW)

2012-01-27 20:18:24

農林中央金庫は、自らが出資して設立したJAアグリサポート基金の資金を活用して、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の三県の農林水産事業者の再起を支援する総額50億円規模の「復興ファンド(東北農林水産業応援ファンド)」を立ち上げる。

 

JAアグリサポート基金は農林中金グループの社会貢献活動の一環として、農業の担い手支援、地域貢献、食農支援などの事業を実施している。担い手支援については、アグリビジネス投資育成社(アグリ社)と連携したアグリシードファンドなどを立ち上げている。しかし、同ファンドの供与額は農業法人の平均的資本金を参考しており、今回の震災で被害を受けた農業法人が復旧・復興に要する費用額供給するには不十分とされる。さらにファンドの対象も漁業者を含んでいない。

 

そこで、アグリ社が復興を目指す農水産業者向けの支援資金を自己信託し、その受益権をアグリサポート基金が購入する形で新規資金を供給するスキームを作った。投資の審査はアグリ社が担当する。財務的な要件のほか、それぞれの地域にとっての重要性等についても極力評価して、資金を供与する方針という。

 

 投資枠は今年度中は3億円(20件めど)とし、2014年度までに合計50億円を引き受ける予定。基金が受益権を購入する資金は農中が新たに基金に対して拠出する形をとり、基金の既存の事業資金の振り替えはしない。

 

JAバンクア繰りサポート基金:http://www.jabank-aes.or.jp/company/plan/index.html