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三菱UFJ信託銀行、外国株のパッシブ運用にESG評価のエンゲージメント活動導入。英専門機関と提携(RIEF)

2017-11-01 14:09:33

aamlキャプチャ

 

  三菱UFJ信託銀行は外国株のパッシブ運用で、 ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点でのエンゲージメント活動を取り入れた運用を開始した。英国のオルタナティブ運用の専門機関であるアバディーン・アセットマネジャー(AAML)社と提携、ESGに配慮した銘柄の選定を進めていく。

 

 
 三菱UFJ信託はこれまでも、日本版スチュワードシップ・コードに基づいて、投資先企業との企業価値及び資本効率を高めることを目的とした対話(エンゲージメント活動)を行っている。 国内の場合、投資先企業を熟知しているアナリスト・ファンドマネージャーと、全投資先企業を網羅的に把握している議決権行使の専門部署とが、相互連携して、アクティブ運用はもちろん、より中長期的な企業価値向上を目指す必要性が高いパッシブ運用でもエンゲージメント活動を展開している。

 

 一方、外国株については、これまでエンゲージメント活動が十分に行われていなかった。しかし、同社の企業年金運用の標準型ポートフォリオで外国株式は22%と一定の運用割合を占めており、エンゲージメン活動の必要性が高まっていた。ただ、外国株について国内の投資先企業と同じようなエンゲージメント活動を行うのは、限界がある。このため、今回、AAMLと提携し、同社が投資銘柄のESGを中心としたエンゲージメント活動を代行する形で実施することになった。



 AAMLは英国スコットランドに拠点を置くスタンダード・ライフ・アバディーン(Standard Life Aberdeen plc: SLA)の子会社のAberdeen Asset Management plc(AAM)の子会社 。グローバルに株式、債券、デリバティブのほか、不動産、プライベート・エクイティ、ヘッジファンド、インフラストラクチャーなどオルタナティブ資産の運用を手掛けている。

 

  具体的なエンゲージメント活動は、まず三菱UFJ信託がインデックス構成銘柄のうち、運用リターンに大きな影響を持つ時価総額の大きい銘柄や ESGの評価で課題のある銘柄を中心にエンゲージメント対象のユニバースを選定する。それに基づいた実際のエンゲージメント活動は AAML 社が担当する。さらに、エンゲージメント結果を両社が共有し、次のエンゲージメント活動につなげていく。


 三菱UFJ信託はSLAと今年7月に合併したAberdeen Asset Management とは、長年にわたって資本業務関係を築いて信頼関係を持っている。こうしたことから、AAMLとの業務提携に踏み切った、としている。 

http://www.tr.mufg.jp/ippan/release/pdf_mutb/171031_1.pdf

http://www.aberdeen-asset.com/