HOME10.電力・エネルギー |飯能信用金庫、所沢市が推進する「再エネ新電力会社」に出資参加へ。地域の廃棄物発電や太陽光発電で電力の地産地消実現へ(RIEF) |

飯能信用金庫、所沢市が推進する「再エネ新電力会社」に出資参加へ。地域の廃棄物発電や太陽光発電で電力の地産地消実現へ(RIEF)

2017-11-14 15:03:34

tokorozawaキャプチャ

 

 飯能信用金庫(埼玉県飯能市)は、所沢市がJFEエンジニアリング、所沢商工会議所と共同で設立する地域新電力会社「所沢新電力(仮称)」計画に参加することを公表した。2018年度中に、埼玉県内初の自治体出資による新電力会社を立ち上げる。地域の廃棄物発電や太陽光発電などを主な電源とし、同市内の公共施設や民間事業者、家庭向けにも「地元の電気」を供給する計画だ。

 

写真は、包括連携協定で握手する関係者。左から本橋孝義所沢商工会議所会頭、藤本正人市長、吉田佳司JFEエンジニアリング副社長、 鞆田周一飯能信用金庫常務理事)

 

 所沢市は、2014年に「マチごとエコタウン所沢構想」を策定し、以来、再生可能エネルギーの普及推進を図っている。今回はその具体的な取り組み事業となる。設立する新電力会社の資本金は1000万円の想定で、所沢市が半数以上を出資、他の3者もそれぞれ出資を分担する。

 

 電力は市内の廃棄物発電や太陽光発電などを活用するほか、JFEエンジニアリングの100%子会社のアーバンエナジー(横浜市鶴見区)からも調達する。2022年の電力供給量を4万3000kWとし、設立5年後の売り上げは21億円と計算している。

 

 JFEエンジニアリングのアーバンエナジーは電力小売も担当する。飯能信金は、財務面からのファイナンスで地元事業者や市民を支援する。所沢商工会議所は、新電力会社に関連する地域商工業者の振興を支援する。

 

tokorozawa2キャプチャ

 

 電力の供給は、3段階のステップで進める。まずは、所沢市役所をはじめ、市内の学校や公共施設向けに電力を供給する。次いで、市内の民間事業者向けに高圧電力契約で供給する。さらに第三ステップは、各家庭向けの低圧契約にも販路を拡大するという。青写真では、将来的には市外の需要者にも余剰電力を売電する構想もあるという。

 

http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20171114091320.html