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山形銀行、住友商事系の木質バイオマス発電事業に20億円単独で融資。東日本最大規模で、来年10月操業予定(RIEF)

2017-11-15 17:44:56

yamagata1キャプチャ

 

 山形銀行は、住友商事が100%出資子会社のサミットエナジー社が山形県酒田市の酒田臨海工業団地内に建設中の木質バイオマス発電事業に20億円の融資を決定した。同事業は発電容量5万kWで、一般家庭10万世帯分の電力を供給できる。木質バイオマス専焼発電としては東日本最大規模という。

 

 発電所は現在建設中で、来年10月に操業を開始する予定。サミットエナジー社と親会社の住友商事が出資した「サミット酒田パワー」社が運営する。事業規模は約250億円の大型案件で、山形銀行は同社に単独で20億円を融資した。また同事業は、山形県の制度融資である「山形県 商工業振興資金の産業立地促進資金」を利用する。同制度融資を再エネ事業に振り向けるのは今回が初めて。

 

 山形銀行は、再エネ事業へのファイナンスに力を入れており、これまで酒田市で風力発電への協調リース事業に参画したほか、遊佐町での太陽光発電事業向けの協調融資をまとめるなどの実績をあげている。また山形県が掲げる「山形県エネルギー戦略」にも積極的にかかわっている。さらに、同行のこれまでの実績を踏まえて県外からの相談も多数あり、今後、県内外に幅広く展開していく考えという。http://rief-jp.org/ct1/74169

 

 建設中のバイオマス発電のプラントは住友重機械工業が建設している。燃料は木質ペレットのほか、東南アジアからのPKS(パーム椰子殻)などを活用する。PKSは住友商事が窓口となって安定調達するという。サミットエナジー社は、これまでに、富山県で糸魚川バイオマス発電所(5万kW)、愛知県半田市で半田バイオマス発電所(7.5万kW)を整備しており、今回の酒田パワーは3件目となる。

http://www.yamagatabank.co.jp/release/pdf/959.pdf

http://www.summit-sakata-power.co.jp/index.html