クラスター弾製造企業への融資禁止、三井住友フィナンシャルグループも実施。クレジットポリシーに明記。みずほグループも含めて3メガで足並みそろう方向に（RIEF）
2017-12-06 13:58:53
非人道兵器のクラスター弾の製造企業への融資問題で、先に三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）が全面禁止を宣言したが、三井住友フィナンシャルグループ（SMFG）も、9月に傘下の三井住友銀行のクレジットポリシーを変更、クラスター弾製造企業を「与信を禁止する債務者」として位置づけていたことが分かった。みずほフィナンシャルグループも検討中で、3メガバンクが足並みをそろえることになる。
SMFGは企業の社会的責任（CSR）活動の開示の中で、環境リスク対応の一つとして「与信業務における環境・社会リスク対応」を明記。土壌汚染・アスベストリスクへの対応とともに、「クレジットポリシーで定める与信を禁止する資金使途」の項目を設定。クラスター弾製造企業を「与信を禁止する債務者」として明記していると開示している。その方針に基づいて「厳正な与信判断により、融資金がクラスター弾製造に用いられないことを確認している」と説明している。http://rief-jp.org/ct1/75018
また、クラスター弾製造企業以外についても、「公序良俗に反する事業資金」「絶滅危惧種の生息地や原生林・熱帯林を大きく破壊するおそれがある大規模開発・建設事業」なども、与信禁止対象に位置づけている。SMFGでは、クラスター弾製造企業を与信禁止対象としたのは9月、としている。ただ、その時点で、クレジットポリシーの変更についての公表はなかった。
Research Institute for Environmental Finance