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「第3回(2017年)サステナブルファイナンス大賞」は、長崎・五島での洋上風力発電事業のためにグリーンボンドを発行した戸田建設が受賞。全体で9社・機関が栄誉に輝く(RIEF)

2018-01-10 18:00:05

sustainableFinanceAwardsキャプチャ

 

  一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)が、選考する「第3回(2017年)サステナブルファイナンス大賞」の表彰企業が決まった。大賞には、長崎・五島沖で計画する浮体式洋上風力発電事業の事業資金をグリーンボンド発行で調達した戸田建設が選ばれた。再生可能エネルギー発電事業の新分野を開拓すると同時に、事業者による本業プロジェクトを対象とした国内初のグリーンボンド発行に踏み切った行動に敬意を表する形だ。

 

 大賞以外では、優秀賞として、全国市町村向けの防災・減災費用保険を開発・展開する損害保険日本興亜と、国内市場でのグリーンボンドの引き受け主幹事等を積極的に実施した三菱UFJモルガンスタンレー証券の2社を選んだ。損保ジャパン日本興亜は、昨年は大賞を受賞しており、2年連続の表彰となる。

 

戸田建設が実証事業で設置したハイブリッドスパー型浮体式風力設備
   戸田建設が実証事業で設置したハイブリッドスパー型浮体式風力設備

 

 特別賞には、日本の自治体として初めて、国際基準に合致したグリーンボンドを発行した東京都と、グリーンボンドの第三者評価機関としていち早く日本市場に進出し、国内のグリーンボンド発行に多数のセカンド・オピニオンを付与したサステナリティクス・ジャパンを選んだ。

 

 地域での環境金融普及を後押しするため、昨年から設けられた地域金融賞には、公益信託での地域の環境活動を長年にわたって支援してきた常陽銀行(茨城)、老朽発電所を改修し、PFI手法で湧水発電事業を資金面から支援した群馬銀行(群馬)、東日本大震災後の地域復興のため、100%民間資本の「地域商社」を立ち上げるなど活動を継続する、いわき信用組合(福島)の3社を選んだ。また、県材を使って全国でも珍しい木造の金融店舗を建設した宿毛商銀信用組合(高知)を、地域金融特別賞に選んだ。

 

 審査委員長の池尾和人慶応義塾大学教授は「金融システムの主役は、本来は金融機関ではなく、利用者(エンド・ユーザー)のはずである。その意味で、今年の大賞が戸田建設という発行体になったのは、環境金融の広がりを象徴するものとして意義深い」と述べている。

 

 今回の受賞企業は全部で9社。今月24日(水)午後3時から、東京・内幸町の日本記者クラブにおいて、受賞式を行う。

 

 審査員は池尾委員長のほか、魚住隆太・魚住サステナビリティ研究所代表、大庫直樹ルートエフ代表取締役社長、佐藤泉弁護士、末吉竹二郎国連環境計画特別顧問、鳥谷礼子預金保険機構運営委員会委員、中北徹東洋大学教授、藤井良広環境金融研究機構代表理事、堀江隆一CSRデザイン環境投資顧問代表取締役社長、山本利明大阪電気通信大学教授の合計10人で構成した。