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三菱UFJリース、国内リース初のグリーンボンド発行へ。円建て100億円規模。国内の太陽光発電事業へのリファイナンス資金調達。GBPに準拠(RIEF)

2018-04-03 22:41:29

mitsubishiUFJキャプチャ

 

  三菱UFJリースは国内の太陽光発電事業のリファイナンス資金を調達するため初の円建てグリーンボンドを今月中に発行する。債券は5年債で調達額は約100億円の見込み。国内リース会社としてのグリーンボンド発行は初めて。国際的な市場基準のグリーンボンド原則(GBP)への適合のセカンドオピニオンを付与した。

 

 主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。サステナリティクスが公表した三菱UFJリースのグリーンボンドフレームワークによると、対象となる太陽光発電事業はすべて国内の事業。対象事業への融資は過去2年以内に提供されたもので、固定価格買取制度(FIT)の対象になっている。http://rief-jp.org/ct1/78534

 

 調達資金でリファイナンスする対象事業の運用状況については、4半期ベースで財務部門が定期チェックするほか、対象事業によるCO2排出量の削減状況と、太陽光発電事業での発電量等についてのインパクトレポートを毎年、同社のウェブサイトで公表する、としている。

 

 また国連の持続可能な開発目標(SDGs)の第7目標であるクリーンエネルギーに該当するともしている。利率は今後、投資家との調整の中で決められるが、同社のこれまでの同じ期間の5年債と同程度(0.2%前後)になると見込まれている。

 

 グリーンボンドの国内基準として、環境省が独自に「ガイドライン」を作成しているが、サステナリティクスは環境省ガイドラインには一切触れず、国際基準のGBPとの適合性を認定した。内外の主要投資家は「市場で通用する基準」を選好するためとみられる。

 

 主幹事の三菱UFJモルガン・スタンレー証券と、セカンド・オピニオン供与のサステナリティクスの両社はともに、日本のグリーンボンド市場の育成・発展に力を発揮したとして、環境金融研究機構(RIEF)が選考する「2017年サステナブルファイナンス大賞」で優秀賞と国際賞をそれぞれ受賞している。

http://www.lf.mufg.jp/

https://www.sustainalytics.com/wp-content/uploads/2018/03/Green-Bond-Framework-and-Opinion_Mitsubishi-UFJ-Lease-and-Finance_Final.pdf