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三井住友トラスト・ホールディングス グループ全体のフィデシャリーデューティー(受託者責任)方針、改定。10月の資産運用業務の統合化を視野に(RIEF)

2018-07-03 08:42:56

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 三井住友トラスト・ホールディングスは、傘下の三井住友信託銀行などに共通する「フィデシャリーデューティー(受託者責任)取り組み方針」と行動計画を見直し、改定した。10月に予定する三井住友信託銀行の資産運用業務を三井住友アセットマネジメントに統合することなどに合わせた措置。

 

 今回の改定で強調しているのが、スチュワードシップ活動と、エンゲージメント活動。前者については、グループ全体での活動を強化して、投融資先企業に働きかけるとともに、グローバルなESG課題への対応を推進する、としている。

 

 また10月の資産運用部門の組織統合後、グループの利益相反管理委員会に、グループ各社の資産運用会社の外部委員会委員を構成員とするスチュワードシップ部会を設け、グループ全体のスチュワードシップ活動の監督強化を図る仕組みを稼働させる。

 

SUMIキャプチャ

 

 グループの資産運用部門となる三井住友トラスト・アセットマネジメントは、業務全般にわたるフィデューシャリー・デューティーの実践と顧客本位の業務運営を徹底するため、監査役設置会社から監査等委員会設置会社へ移行する。さらに、同社の監査等委員会は、独立社外取締役が過半を占め、経営の透明性の向上を図る、としている。

 

 投融資先の経営に直接働きかけるエンゲージメント活動では、グループ各社のアナリスト等が、投融資先企業の企業価値向上のための「対話」を行うほか、他の投融資機関と協調する集団的エンゲージメント活動や、国連支援の責任投資原則(PRI)などの国際的な枠組み等を活用して、グローバルESG課題の解決に取り組む、としている。

 

  フィデシャリーデューティーの実践状況を評価する成果指標(KPI)についても、活動分野ごとに選別し、成果の変化がわかるようにした。

 

https://www.smth.jp/news/2018/180629.pdf