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Jパワーと関西電力、ドイツ企業主導の英北海沖での洋上風力発電事業に参加。約1000億円の投資。日本政策投資銀行も一部引き受け。日本でも投資してくださいね(RIEF)

2018-08-13 21:43:45

Triton1キャプチャ

 Jパワーと関西電力は13日、英国北海沖で洋上風力発電所を計画しているドイツの再生可能エネルギー・配電事業会社であるinnogy SEの英子会社の株式を合計41%取得し、同グループ主導の事業計画に建設段階から参加すると発表した。出資額は明らかにしていないが1000億円近いと報じられている。Jパワーの出資分には日本政策投資銀行が優先株引き受けの形で肩代わり出資をする。

 風力発電所は英国東部リンカンシャーから20マイク沖合の北海域に計画されている。独イノジーはドイツ・エッセン州に拠点を置き、洋上風力発電事業では世界第三位のシェを持つ。

 今回の事業は、同社の100%子会社である「英イノジー・リニューアブル」が設立したトライトン・ノール洋上風力会社(Triton Knoll Offshore Wind Farm Ltd.)に、Jパワーと関電が出資するもの。出資比率はJパワーが25%、関電が16%で、残りの59%はイノジーが保有する。

Jpower5キャプチャ

 事業計画によると、トライトン・ノールは、MHI Vestas 社製の1機当たり9500kWの発電容量を持つ風力発電機を90基建設する。総発電量は86 万 kWと世界最大級になる。この夏に着工、2021年に運転開始の予定。同事業は売電価格を保証する英政府の投資インセンティブ政策である CfD 制度の対象事業に認定されている。

 Jパワーと関電は、洋上風力で先行する海外の事業に参加することでノウハウを蓄積し、今後、国内での事業展開に生かしていく方針を示している。Jパワーは、福岡県北九州市響灘地区で、他社と共同で洋上風力事業の事業化調査を進めている。

Jpower4キャプチャ

 また関電は、今回の案件で海外事業で保有する発電量の持ち分容量が271万kWに増え、収益事業としてのウエイトを高める計画だ。

http://www.jpower.co.jp/news_release/pdf/news180813-1.pdf

http://www.tritonknoll.co.uk/new-partners-announced-for-triton-knoll-offshore-wind-farm/