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東邦銀行、取引先企業のESG配慮、SDGs対応を支援する「ESG/SDGs私募債」開発。第一号に仙台の牛タンチェーン店。「ESG/SDGs貢献型融資」に次ぐ社会貢献型金融商品(RIEF)

2018-08-27 20:53:37

tohoginキャプチャ

 

 東邦銀行(福島)は、取引先企業のESG/SDGsへの取り組みを支援するため「ESG/SDGs応援型私募債」を開発、第1号案件として、仙台市の牛タン焼専門店チェーンを経営する企業の私募債5000万円を受託した。地銀が「ESG/SDGs」支援の私募債を発行するのは初めて。

 

 東邦銀は今月初めに、同様の目的を持った「ESG/SDGs貢献型融資」を開発、福島県南相馬市の製紙会社のCO2排出量削減と従業員の子育て支援を優遇金利で支援している。今回は、私募債の受託によって取引先企業を支援することになる。http://rief-jp.org/ct1/81501

 

 「ESG/SDGs応援型私募債」は、対象企業の純資産額や自己資本比率など、同行が定める一定基準を満たしたうえで、事業内容がESG/SDGsに適合していることが条件となる。私募債の元利金支払は銀行が全額保証する。第一号となったジーコ社の私募債5000万円は、期間5年、満期一括償還で、同社は運転資金として活用する。

 

 ジーコ社は、オーストラリア産の最高級牛タンや宮城県産ひとめぼれなどの食材を生かした牛タン焼専門店「司」を仙台市内に4店舗、海外でもロサンゼルスで1店舗展開している。同社は、メインの食材となる牛タンを自社セントラルキッチンで加工することで、衛生面に配慮し廃棄ロスを極少化するメニュー開発を継続している点が、SDGsの目標17項目のうち「12.つくる責任 つかう責任」に該当すると評価された。

 

 また、社員の子供の学校行事の際、半休取得を可能とするなど、社員の仕事と家庭の両立のサポートに力を入れるなど、男性女性ともに活躍できる職場環境の整備に取り組んでいる点が、SDGsの目標17項目の「5.ジェンダー平等を実現しよう」及び「8.働きがいも 経済成長も」に適合すると評価した。

 

 東邦銀は、地域の取引先企業のESG取り組みやSDGsの普及を全行的に支援し、地域経済社会の活性化を推進していく方針だ。ESG/SDGsの評価は、第三者評価ではなく東邦銀が評価する仕組みだ。

 

http://www.tohobank.co.jp/news/20180827_005730.html