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三井住友銀行、カナディアン・ソーラーに対する協調融資枠を107億円に拡大、期間も延長。同社の日本市場での開発拡大を支援(RIEF)

2018-10-11 11:45:50

Canadeianキャプチャ

 

 三井住友銀行は、カナダの太陽電池大手のカナディアン・ソーラー(カナダ・オンタリオ州)に対する協調融資枠を107億円に増額した。満期期限も現行の2019年から2022年に延ばし、同社の日本市場での太陽光発電事業の展開を支援していく。

 

 協調融資枠は、カナディアン・ソーラー社の100%子会社であるカナディアン・ソーラー・プロジェクト社に対して設定している。現行の契約では96億円で、これを11億円拡大するとともに、満期も延長した。融資枠は三井住友銀が主幹事となり10社の金融機関がシンジケート団を組成している。

 

 カナディアン・ソーラーに対する協調融資枠契約は無担保で、同社の資金需要に応じて長期借入れ資金を柔軟に供給できる仕組み。同社は、新規の太陽光発電所の建設資金に充当するほか、既存の発電所の運転資金にも活用できる。

 

 同社はこれまで、日本市場で太陽光発電所を多数建設、発電総量は140MWとなっている。同社の会長兼CEOであるショーン・クー氏は「過去2年間にわたり、三井住友フィナンシャルグループと250億円を超えるクレジット協定を結ぶことに成功している。新たな融資枠の設定は、日本での事業を成長させる流動性と柔軟な資金を手に入れることができる」とコメントしている。

 

 カナディアン・ソーラーは開発した太陽光発電設備を、東証のインフラファンド市場に上場しているカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人に適時売却している。先月も、鳥取、岐阜の合計3件(合計出力30.4MW)を115億円で売却。同投資法人の保有資産は75.2MWから105.6MWに増えている。

 

 日本の銀行から資金を調達して太陽光発電所を建設・運営し、それらを上場インフラファンドに組み込んで、同社自身は投資収益を確保、日本の投資家に投資機会を提供するという再エネビジネス循環が機能している。

 

https://canadiansolar.co.jp/company/tabid89.html?itemid=227&dispmid=395