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全国銀行協会 初のSDGsレポート公表。2018年度の日本の銀行業界全体の取り組みと、14の個別銀行の取り組みを紹介。銀行の社会的役割の自覚を強調(RIEF)

2019-03-20 18:59:23

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   全国銀行協会は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進するため、協会として初のSDGsレポートを作成、公表した。2018年3月に銀 行役職員の「行動憲章」を改定し、18年度を「社会的課題の解決に貢献する一年」と位置付けてきたが、その活動実績等を「全銀協SDGsレポート」とし てまとめた。協会はSDGsの17番目の目標である「パートナーシップ」を踏まえ、「銀行には社会を変える大きな力があり、それを銀行の「担うべき責任」と位置付けた。

 

 レポートは、銀行業界全体の取り組みと、会員銀行の取り組みとに2分して紹介されている。前者の銀行業界全体での取り組みについては、9分野に分けて活動状況の概要情報を整理している。

 

 ①会員銀行の取組み状況の把握と、 融資ポリシーの策定支援②金融経済教育の推進・拡大 ③ 決済高度化、 Fintech 等を通じた 顧客利便性向上に資する取組み④TCFD 提言、 および 低炭素問題についての研究⑤金融犯罪およびマネー・ローンダリング、 FATF への対応⑥女性活躍推進、 働き方の改革推進⑦人権に関する対応⑧地域経済の活性化、 地方創生への取組み ⑨高齢者等さまざまな利用者に対する金融アクセス・サービスの拡充等 、である。

 

 後者の会員銀行の取り組みでは、①金融経済教育に関する取組み②環境に関する取組み③ジェンダー平等の推進に関する取組み④人権に関する取組み⑤高齢者等対応に関する取組み⑥貧困問題・福祉に関する取組み ⑦ESG 融資・地方創生に関する取組み⑧行内への SDGs 浸透に向けた取組み、の8項目に分けて紹介。取り組みの具体事例として、個別銀行の活動を取り上げている。

 

 たとえば、三井住友銀行の「ミャンマーにおける教員能力向上プログラム」や三菱UFJフィナンシャル・グループの「再生可能エネルギーへのファイナンスに関する取り組み」などで、合計14銀行の取り組みを事例として紹介している。都銀、地銀だけでなく、JPモルガン・チェース銀行東京支店の「プラスチックゴミ削減への取り組み」も紹介されている。

https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news310314.pdf