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みずほ銀行、国際的な「グリーンローン原則(GLP)」に準拠したシンジケーション方式のグリーンローン22億円。福岡リート法人に提供。「キャナルシティ博多」の取得費用の一部に充当(RIEF)

2019-08-07 18:20:13

mizuho11キャプチャ

 

 みずほ銀行は、J-REIT(不動産投資法人)の福岡リート投資法人に対して、国際的なグリーンローン原則(GLP)に準拠したシンジケーション方式でのグリーンローンの提供をまとめた。ローン総額は22億円。調達資金は全額、福岡市博多の複合商業施設「キャナルシティ博多」の取得資金の一部に充当する。地元の佐賀銀行、肥後銀行が参加した。

 

 グリーンローンは、資金使途を環境に配慮した事業に限定したローンで、国際的なローンマーケット協会(LMA:ロンドン)とアジア太平洋地域ローンマーケット協会(APLMA:香港)が共同で、2018年3月に4項目のグリーンローン原則(GLP)を制定している。http://rief-jp.org/ct6/77929

 

資金使途先の「キャナルシティ博多」
資金使途先の「キャナルシティ博多」

 

 みずほは昨年8月に、同じJ-REITのジャパンエクセレント投資法人(JEI)に対して、総額20億円のGLP準拠の国内初のグリーンローンを提供している。JEIへのグリーンローンは、同法人が取得した東京・赤坂インターシティAIRのリファイナンス資金に充当された。https://rief-jp.org/ct1/82118

 

 今回のグリーンローンは期間10年、金利は年0.521%。シンジケーションの融資配分は、みずほが12億円、佐賀と肥後の両行が5億円ずつとなっている。福岡リート投資法人の案件に対しては、日本格付研究所(JCR)が、GLP適合評価を付与している。資金使途対象のキャナルシティ博多は、日本政策投資銀行のDBJ Green Buiding 認証の最上位の5つ星の評価を得ている。

 

グリーンローン融資の仕組み
グリーンローン融資の仕組み

 

 福岡リート投資法人は、融資を受けるに際して、グリーンファイナンスフレームワークを整備。全保有29物件、総額1959億円のうち、グリーン適格資産を70.6%の10物件、1384億円と設定。その総額に直近の総資産LTVを乗じてグリーン適格負債額を上限549億円、としている。

 

https://www.fukuoka-reit.jp/sustainability/green_finance.php

https://www.mizuhobank.co.jp/index.html