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三菱UFJフィナンシャル・グループ、今年2回目のグリーンボンド発行。豪㌦建てで5億豪㌦(360億円)。J-REIT向けのグリーンビルディング取得資金等の融資に充当(RIEF)

2019-10-04 21:55:46

MUFG11キャプチャ

 

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)はJ-REIT(不動産投資信託)のグリーンビルディング取得の融資資金等として、5億豪㌦(約360億円)のグリーンボンドを発行した。MUFGのグリーンボンド発行は今年2回目で、2016年の第1回発行から合計で総額26億㌦(約2800億円)に達した。

 

 MUFGが今月1日に発行したグリーンボンドは豪ドル建ての4億豪㌦と1億豪㌦の2つのトランシェに分かれている。いずれも期間5年。資金使途は両方とも、J-REIT向けのグリーンビルディング取得資金融資と、再生可能エネルギー事業向け融資の2つに分かれている。

 

 J-REIT向け融資は、日米英のグリーンビルディング基準に適合した適格グリーンビルディン グの取得に対して、MUFG傘下の三菱 UFJ 銀行が実行した新規または既存の融資に充当する。

 

 対象となる指標は、米国のLEED基準(Platinum または Goldで、CO2 排出量を算出可能な不動産限定)。英BREEAM基準(Outstandingまたは Excellentで、CO2 排出量を算出可能な不動産限定)。国内の CASBEE基準(S ランクまたは A ランクで、CO2 排出量を算出可能な不動産限定) と日本政策投資銀行(DBJ Green Building)の5つ星または4 つ星(CO2 排出量を算出可能な不動産限定 )。

 

 これらのいずれかの認証をボンドの発行日または、いずれかのレポー ティング日から 24 カ月以内に取得または将来に取得予定の不動産を取得する場合の融資を対象とする。

 

 もう一つの資金使途枠としては、太陽光発電、同熱発電、陸上・洋上風力発電等の再生可能エネルギープロジェクトへの融資とする。これらのプロジェクトは、国際的なプロジェクトファイナンスの基準である赤道原則の適格クライテリアに適合したものとする。

 

 利回りは、4億豪㌦分が、オーストラリアの3カ月物インターバンク間レート(BBSW)+125bps、1億豪㌦分が2.0777%。主幹事は、三菱UFJモルガンスタンレー証券とNational Australia Bank。グリーン性評価のセカンドオピニオンはSustainalyticsが、国際市場基準のグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与した。

 

https://www.mufg.jp/ir/fixed_income/greenbond/index.html

https://www.sustainalytics.com/wp-content/uploads/2018/09/MUFG_Framework_Overview_and_Second_Party_Opinion_Japanese_Final.pdf