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「原発比率日本一」の関西電力社長が電気事業連合会会長に就任(FGW)

2011-04-15 23:29:42

関西電力の八木誠社長
関西電力の八木誠社長


東京電力の清水正孝社長は15日、電気事業連合会(電事連)会長を辞任した。後任は関西電力の八木誠社長。関西電力は発電電力量に占める原発比率が、9電力中最も高い「原発電力会社」である。

 八木新電事連会長は、同日、記者会見を開き、「わが国のエネルギー自給率が4%しかないことを考えると、原子力が今後も基軸になる」と述べ、原発を電力安定供給の中心に据えていく考えに変わりがないことを強調した。また、今回の東電の事故で、論点となった東西日本での周波数の違いが電力供給を妨げている問題については、融通電力の強化を実施することを明言した。

 関西電力は福井県の美浜、高浜、大飯にそれぞれ原発を稼働させている。同社によると、平成21年度の実績では同社の原発比率(他社購入分を除く)は、53.6%。9社平均の34.3%よりかなり高い。この数字は21年度の数字で、過去をみると平成15年には65.4%と、平均の2倍もの原発シフトの年もあった。グラフ 発電電力量(他社購入分を除く)における原子力発電比率の推移

(関西電力の発電量に占める原発割合の推移)