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来日したチェルノブイリ事故被災者のバーベルさんのメッセージ(CNIC)

2011-04-25 18:55:43

チェルノブイリ原発事故25周年を期して来日した事故の被災者で、現在、同地でNGO活動をしているバーベル・ヴドヴィチェンコさんが、日本の被災者と日本人に向けてのメッセージを出しました。

親愛なる日本の皆さん!

 チェルノブィリと福島の災いが私たちをここに結集させることになりました。
 勿論、私は、日の出ずるあなた方の国の人々が自らの災いを辛抱強く立派に耐え忍んでいる様に感嘆しています。でも、私はあなた方にとても同情します。私はいつも1986年以前の自分の地方を思い出します。私と私の友人たちは同じく清らかな川で水浴びをし、自分たちの森で散歩し、野菜や果物を栽培し、そして、そうではない時代が来るとは決して思いませんでした。私たちから180キロ隔てた人災の大惨事は、数十万の私の同郷人たちの生活から多くのものを奪い去りました。
 今日、私の孫たちは乳牛の新鮮なミルクを飲むことができません(そこでは非常にしばしば放射能が基準値を越えるのです)。私たちは伝統的に食べられてきた森のベリーやキノコ、野生の獣の肉、湖の魚を買うことができません。私たちはどこで汚染のない食料を買ったらいいのか(私は冬に備えた汚染のないジャガイモを買うために200キロの道を車で行きます)、川や森に出かけるときにどう慎重に行動したらいいのか、いつも考えています。私たちは医療検診と医者と会うことを恐れます。なぜなら、彼の言葉は判決のように響きわたりかねないからです。そして、この状況は私の土地で何十年も続くでしょう。このように25年間私は生きてきました、同じように私たちの子供たち、孫たち、曾孫たちも自分たちの人生を送るでしょう。これは私たちの悲しい十字架です。チェルノブィリの十字架です。

 親愛なる素晴らしい日本の皆さん!

 チェルノブィリと福島があなた方とあなた方の子供たちにとって永遠に深刻な警告として残るように、あなた方に出来ることすべてを尽くしてください。核の災いがもう一度あなた方の家にやって来ることを許さないでください。

パーヴェル・ヴドヴィチェンコ

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(翻訳:坂本博)