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電力会社に対する公害調停の申請に向けて、「クラブ・クライメットJ」発足 (気候ネット)

2011-04-29 01:53:05

3.11東日本大震災により、原子力発電所がいまだかつてない大規模な事故を起こし、原子力発電を中心とするエネルギー政策の見直しが迫られている一方で、地球温暖化は深刻化し、氷河や北極海の氷の融解、海面上昇、世界各地での洪水や、台風ハリケーンなど異常気象による被害は現実のものとなっている。今後、原子力発電にも頼らず、地球温暖化も引き起こさないエネルギーへと大胆にシフトするためには、われわれ当事者ひとりひとりがしっかりと議論し、行動していく必要がある。

そこでこのたび、日本環境法律家連盟(JELF)と気候ネットワークは、この夏、電力会社に対して、原子力発電に頼らないCO2排出削減を求める公害調停の申請を行うにあたり、新しいプロジェクト「クライメットJ」をスタートさせた。

クライメットJは、電力会社を相手どったCO2の大幅削減を求める公害調停という司法手続きを進める中で、新しい社会の在り方を広く議論するためのムーブメントを展開し、弁護士と市民が共同で気候的正義(Climate Justice)の実現をめざしつつ、持続可能な電力供給システムの実現やCO2の大規模排出構造の転換を目的としている。

現在、サポーターや賛同団体を広く募集し、公害調停の申請人として、日本国民1万人を目指すこととした。ぜひ広報のご協力をお願いします。今後は、トークやライブのイベント“climate-J stand”を連続的に行う。第1回目は、電力供給及びCO2削減のためには本当に原子力発電が必要なのかを議論するトークイベントを開催する。詳しくは公式ウェブサイト(http://climate-j.org/)を参照されたい。