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日本政策投資銀行が、東日本大震災での資本ストック被害額推計。被害総額16兆円。全体の7.9%が被害(FGW)

2011-05-01 16:37:29

日本政策投資銀行(DBJ)は、東日本大震災に関してエリア別(岩手、宮城、福島、茨城4県)の資本ストックの被害金額を推計した。その結果、今回の被災主要4県の被害推計額は約16兆円となった。既存資本ストックに占める比率は7.9%。もっとも被害率が大きかったのは岩手県の沿岸部で47.3%が被害を受けたことになる。

県別では、岩手県が全体で12.6%の資本ストックが被害を受け、もっとも比率が高かったほか、宮城県11.9%、福島県6.2%、茨城県3.6%となっている。エリアを内陸部と沿岸部に区切ってみると、岩手県沿岸部は実に半分近い47.3%の被害率となり、次いで宮城県沿岸部21.1%、福島県沿岸部11.7%の順。沿岸部の被害が特に目立っている。

今回の震災の被害は非常に広範に及び、被害状況も各県および、沿岸部・内陸部等のエリアによって大きく異なっていることも分かった。このためDBJは、今後、復興プランを実現していくに際しては、一律的な復興計画ではなく、各県別、内陸・沿岸部別に、きめ細かく検討することが重要、と指摘している。

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