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APEC:原発の安全利用を確認 首脳宣言案(毎日)

2012-09-08 23:53:05

APECの会議
 

APECの会議


【ウラジオストク丸山進】ロシア極東ウラジオストクで開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳宣言案が8日、固まった。原発の安全で確実な利用の重要性を確認し、省エネルギーと再生可能エネルギーの普及、促進も明記する。首脳会議は9日に宣言を採択し、閉幕する。

 野田佳彦首相は8日の首脳会議で「原発依存をできるだけ減らすことを基本方針とし、それを補う主役となる風力や太陽光などの再生可能エネルギーの利用促進や、蓄電池の技術開発などが不可欠だ」と表明した。国内では脱原発依存に取り組む一方、国際的には原子力の重要性を宣言することになった。

 域内の経済連携を推進し、加盟国全域によるアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構築を支援することも盛り込む。

 また、自国の産業を守るための行き過ぎた輸入制限を防ぐことを目指し、新たに保護主義的な措置を導入せず、現行の規制も是正するよう求める。米国の干ばつなどの影響で穀物価格が高騰していることについては、食料輸出規制をできる限り回避することや、農業の生産性向上の重要性を指摘する。

http://mainichi.jp/select/news/20120909k0000m020082000c.html