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焼却灰からセシウム除去、東京慈恵会医大など新技術開発(各紙) 磁石で吸収するんだって!

2012-09-26 21:22:54

積み上げられている放射能焼却灰(長野県)
積み上げられている放射能焼却灰(長野県)


各紙の報道によると、東京慈恵会医大と非鉄大手のDOWAホールディングス(東京)などは、放射性セシウムに汚染された廃棄物などを焼却した際に発生する焼却灰からセシウムを除去する技術を、共同研究で開発した。ポイントは磁石で吸収する点にある。

 研究代表者で慈恵会医大臨床医学研究所の講師である並木禎尚氏は「この技術を使うことで、埋め立て困難な焼却灰の大幅削減が可能になる。処理に苦慮する各自治体などへ新技術を提案するとともに、土壌中のセシウム除去にも応用したい」と話している。

 

 説明によると、新技術は、まず水と混ぜ合わせた焼却灰に磁力を帯びた除染剤を投入する。水に溶けたセシウムを除染剤に吸着させた後、磁石でセシウムを吸着した除染剤のみ回収する仕組みだ。今回の実証実験では、1キロ当たり3800ベクレルのセシウムが半分以下の同1500ベクレルまで低減したという。